04.08
2015 CD

イザベル・ファウスト、「シューマン:ヴァイオリン協奏曲、ピアノ三重奏曲第3番」リリース!


シューマン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Wo01
シューマン:ピアノ三重奏曲第3番ト短調 op.110

パブロ・エラス=カサド指揮/フライブルク・バロック・オーケストラ
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)

[Harmonia Mundi]


★イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)、アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)という、いまや世界が認める存在となった三人による、シューマン・プロジェクトが始動します。シューマンの協奏曲3曲(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ協奏曲)+ピアノ三重奏曲3曲のレコーディングをするというこのプロジェクトは、3人が、ヨーロッパでシューマンのピアノ三重奏曲を演奏するツアーを行った際に持ち上がったといいます。楽器は、ガット弦の弓を張った弦楽器、そしてフォルテピアノで、ということになり、オーケストラもソロ楽器に合った編成のフライブルク・バロック・オーケストラに決定。指揮は俊英エラス=カサド。オケとソロ楽器の素晴らしいバランス、自然なアーティキュレーションで作品に対する既成概念を払拭するような、まさにこの顔ぶれでしか為し得ない水準での、新しいシューマン像が完成しました。
★プロジェクト第1弾は、ヴァイオリン協奏曲を中心に据えたプログラム。シューマンのヴァイオリン協奏曲は、晩年の1853年の作。当時のヴァイオリンの名手、ヨーゼフ・ヨアヒムとの出会いがこの作品を生みだしました。完成の翌年にシューマンが療養所に入ったことなどからしばらく日の目を見ないままになっていましたが、1907年にヨアヒムが所蔵していた楽譜がベルリン図書館に売却され、1937年には初演および出版のはこびとなりました。力強い第1楽章、第2楽章の美しい旋律はファウストの美しい音色と音楽の真骨頂を見るようです。この旋律は後にシューマンの耳に「天使の歌」としてあらわれ、この旋律に基づいて、変奏曲(精霊の主題による変奏曲)が書かれています。第3楽章は3拍目に重点がくるポロネーズのリズムで、オーケストラとソロ楽器の充実の対話の中しめくくられます。カップリングのピアノ三重奏曲は、1851年に作曲されたもの。シューマン家でクラーラのピアノで初演されたのち、1852年に公開初演されました。クラーラ自身、この作品を情熱的で創意に満ちていると非常に気に入っていたようすの日記が遺されています。充実していたシューマンの、情熱と創意に満ちたトリオを、メルニコフのフォルテピアノの音色、そしてファウストとケラスの奏でる音色が織り成す抜群のバランスで堪能できます。ボーナスDVDには、シューマンのヴァイオリン協奏曲のライヴ映像が収録されているというなんとも嬉しい特典つきです。
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