ダン・シュウ(朱丹)Dan Zhu

Dan Zhu, Portrait 2019, by LiQi copy

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プロフィール

 国際舞台で活躍する中国人ヴァイオリニストであり、ストラド誌で「音楽に対する真摯な姿勢は人の心を打ち、美しい音色を持つアーティスト」と称された。北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で演奏活動を行い、2012年のタングルウッド音楽祭ではクリストフ・エッシェンバッハ指揮ボストン交響楽団と共演し、聴衆および批評家から絶賛された。
 これまでに、クリストフ・エッシェンバッハ、ズービン・メータ、フィリップ・アントルモン、ヤツェク・カスプシク、ジャナンドレア・ノセダ、クシシュトフ・ペンデレツキ、ウロシュ・ラヨヴィチ、カール・セント・クレア、ムハイ・タン、ラルフ・ワイケルト、ロン・ユー等の指揮者と共演している。各地の主要音楽祭にも出演し、ザルツブルク、タングルウッド、ヴェルビエ、クフモ、マールボロ、マントン、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、プラード・カザルス、ラヴィニア、スポレートの各音楽祭で演奏し、マスタークラスも開催している。
 近年のハイライトは、ズービン・メータ指揮フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団との共演や、ザルツブルク音楽祭でのカメラータ・ザルツブルクとの共演、ケネディー・センターでのタン・ドゥンの三重協奏曲の世界初演、ブライト・シェンのヴァイオリン協奏曲「Let Fly」の中国初演(ブライト・シェン指揮香港フィルハーモニー管弦楽団)などがある。また、クリストフ・エッシェンバッハやミシェル・ダルベルトらとデュオ・リサイタルを開催している。2019/20シーズンは、エネスク国際音楽祭でゲルハルト・オピッツと共演するほか、クン=ウー・パイクとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を北京、香港、カーネギー・ザンケル・ホールで開催する。
 室内楽では、フィリップ・アントルモン、ペーター・フランクル、リチャード・グード、ラン・ラン、ジャン=イヴ・ティボーデ、ジョシュア・ベル、今井信子、ゲイリー・ホフマン、ミッシャ・マイスキー、ポール・メイエ等と共演している。ムンバイのメーリ・メータ音楽財団では、クン=ウー・パイクとアンリ・ドマルケットのトリオで演奏し、ハンブルクで開催したツィモン・バルトとのデュオ・リサイタルも大絶賛された。
 北京生まれ。9歳の時にチャイナ・ユース室内管弦楽団とメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を披露し、デビュー。12歳から中央音楽学院でシャオズー・ホワンに師事し、その4年後にはアレクシス・グレゴリー奨学生としてニューヨークのマネス音楽院でルーシー・ロバートに師事。18歳の時にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をカーネギーホールで演奏した。モントリオール国際音楽コンクールと仙台国際音楽コンクールに入賞し、エリザベート王妃国際音楽コンクール、中国国際ヴァイオリンコンクールでも優秀な成績を残す。イヴリー・ギトリス、ジェラール・プーレ、アーロン・ローザンドからも指導を受けた。
 録音では、カスカヴェル、CPO、ナクソス、ORFからアルバムをリリースしている。2017年には2つの世界初録音をリリースし、ナクソスからの『パパンドプロ:ピアノ協奏曲第3番/ヴァイオリン協奏曲』(ヴィッレ・マトヴェイェフ指揮リエカ歌劇場管弦楽団)、『ノーザン・ライト』に収録された「ピアノ三重奏曲のための4つの楽章」(ピアノ:ブライト・シェン、チェロ:トレイ・リー・チー・ユ)は好評を得ている。2013年、世界で初めて南極大陸で演奏し、話題となった。