マ・シャオフイ（馬暁暉）Ma Xiaohui

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プロフィール

　マ・シャオフイは今日最も優秀な中国伝統楽器奏者の1人である。上海民族楽団の二胡ソリストで、1993年から1998年まで同楽団の二胡首席奏者、1998年から2003年まではコンサートミストレスを務めた。上海音楽院で著名な二胡奏者のワン・イ教授に学び、その後上海民族楽団に入団。また、香港ユース・ミュージック・ソサエティのアドバイザーも務める。新世代のアーティストを代表する存在で、上海の若手音楽家のロールモデルでもある。文化交流の促進にも非常に熱心で、上海大劇場芸術顧問、2007年スペシャル・オリンピックス親善大使、上海国際交流協会常任理事、上海シャオフイ・アート・センター理事を務め、2010年現在開催中の上海万国博覧会では、文化大使を務めている。
　中国内外でこれまでに100回以上のリサイタルを行い、また、ノースウェスタン大学及びミシガン大学、カルガリー音楽アカデミー及びトロントのロンドン大学でレクチャー・コンサートも行っている。アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、オーストリア、ノルウェー、日本、シンガポール、香港、台湾など、出演したところすべてで「二胡のヴィルトゥオーゾ」「中国音楽界の至宝」などと賞賛された。これまでに中国国家交響楽団、セントラル・フィルハーモニー、上海交響楽団、上海フィルハーモニー、香港フィルハーモニー、シンガポール国立交響楽団、台北中国音楽楽団、香港中国楽団などと共演し、また、北京音楽堂、北京21世紀劇場、上海大劇場、香港文化センター、香港シティ・ホール、ヴィクトリア・メモリアル・ホール（シンガポール）、グロッケ・ハレ（ブレーメン）、マイスタージンガー・ハレ（ニュルンベルク）、クイーン・エリザベス・ホール（ロンドン）、オックスフォード・ミュージック・ホール、ケネディ・センター（ワシントンDC）などでも演奏している。幅広いレパートリーを持ち、新しい中国作品の初演を数多く行っている他、西洋作品も多く含まれる。録音はこれまでに30枚をリリースし、テレビ番組にも数多く出演している。さらに、上海の春音楽祭で二胡リサイタルを行ったのも彼女が最初である。
　1998年7月には、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭にてヨーロッパ・デビューを飾った。同年、中国国家交響楽団とヨーロッパ・ツアーを行う。また、ドイツでは「東西対話ソロ・コンサート」で再客演し、スタヴァンゲル交響楽団（ノルウェー）とソロ演奏を行う。2000年9月には、ハノーヴァーのワールド・エクスポ2000の中国音楽団の首席アーティストで、また、2000年11月の国際音楽祭ではオープニング・コンサートでソロを、2001年2月には上海のオーケストラ・ホールでリサイタルを行う。さらに、フランス国立管弦楽団、ギリシャ交響楽団、ハンブルク交響楽団との共演、また、プラハの春音楽祭、ソウル大劇場、ミュンヘンのフィルハーモニー、ボンのベートヴェン・ハウスなどにも出演。さらに、二胡ソリストとして映画「グリーン・デスティニー」で世界的チェロ奏者のヨーヨー・マとも共演した。最近のCDには、「New Colors from China: Erhu with Percussions」、「Ma Xiaohui’s Erhu Pieces」、「Petite Fleur」「華（ホワ）」（キングレコード）などがある。2001年には、第1回上海国際音楽祭で最優秀賞を受賞。
　日本ではNHK交響楽団と共演し、その模様はNHKテレビでも放映され、好評を博した。2007年には渡邊一正指揮/広島交響楽団とも共演。二胡の魅力を十二分に発揮する演奏で聴衆を魅了した。2010年上海万博親善大使に選ばれ、活躍が期待されている。
　マ・シャオフイは「心で音楽を奏でる」演奏家で、その直観的解釈と心の広い芸術観で仲間の音楽家たちからも賞賛されている。純粋で甘美な音色、完璧なテクニックと多彩なニュアンスで、彼女の演奏を独特なものにしている。特に、どんなスタイルで演奏する場合でも音楽と一体化し、最も説得力のある解釈を作品に与えるのである。真の巨匠の資質と洞察力を持ち合わせた音楽家である。

可愛い花

ムーンライト・セレナーデ

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マ・シャオフイ（二胡）

津田真理（ピアノ）

[キングレコード]

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