イアン・ボストリッジ Ian Bostridge

Ian Bostridge(c) Sim Canetty-Clarke

次回来日

2019年1月

プロフィール

 世界各地で目覚ましい活躍を続け、ザルツブルク、エディンバラ、ミュンヘン、ウィーン、オールドバラ、サンクトペテルブルク、シュヴァルツェンベルク・シューベルティアーデ等の音楽祭のほか、カーネギー・ホールやミラノ・スカラ座等に登場している。これまでに各地でアーティスト・イン・レジデンスを務め、ウィーン・コンツェルトハウスおよびシュヴァルツェンベルク・シューベルティアーデ(2003/04)、アムステルダム・コンセルトヘボウのカルテ・ブランシュ・シリーズ(2004/05)、カーネギー・ホールのパースペクティヴ・シリーズ(2005/06)、ロンドンのバービカン・ホール(2008)、ルクセンブルク・フィルハーモニー(2010/11)、ウィグモア・ホール(2011/12)、ハンブルク・ライスハレ(2012/13)でその類まれなる芸術性を発揮してきた。2018年にはソウル・フィルハーモニー管弦楽団の初となるアーティスト・イン・レジデンスとなった。
 録音の分野でも数多くの賞を獲得し、グラミー賞には計15回ノミネートされている。なかでもシューベルトの『美しい水車小屋の娘』(ピアノ…グレアム・ジョンソン/1996年グラモフォン賞)、ストラヴィンスキーの『道楽者のなりゆき』(トム・レイクウェル役/サー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮/1999年グラミー賞)、モーツァルトの『後宮からの誘拐』(ベルモンテ役/ウィリアム・クリスティ指揮)は高く評価されている。ワーナー・クラシックスと専属契約を結んでおり、これまでにシューベルトとシューマンの歌曲集(1998年グラモフォン賞)、イギリス歌曲集とヘンツェの歌曲集(ピアノ…ジュリアス・ドレイク)、ブリテンの『狩をする私たちの祖先』(ダニエル・ハーディング指揮)、モーツァルトの『イドメネオ』(サー・チャールズ・マッケラス指揮)、ヤナーチェクの『消えた男の日記』(ピアノ…トーマス・アデス)、シューベルト(ピアノ…レイフ・オヴェ・アンスネス、内田光子、アントニオ・パッパーノ)、『ノエル・カワード』(ジェフリー・テイト指揮)、ブリテンの歌曲集(サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)、ヴォルフの歌曲集(ピアノ…アントニオ・パッパーノ)、バッハのカンタータ(ファビオ・ビオンディ指揮)、ヘンデルのアリア(ハリー・ビケット指揮)、ブリテンのカンティクル集、ブリテンの『ねじの回転』(2003年グラモフォン賞)、ブリテンの『ビリー・バッド』(2010年グラミー賞)、アデスの『テンペスト』(2010年グラモフォン賞)、モンテヴェルディの『オルフェオ』をリリース。近年は、アントニオ・パッパーノとのブリテンの歌曲集、『シェイクスピア・ソングズ』(2017年グラミー賞)のほか、2018年秋には第一次世界大戦終戦100周年を記念した『レクイエム』をリリースする。また、ウィグモア・ホール・ライブのシューベルトの歌曲集(ピアノ…ジュリアス・ドレイク)も好評を得る。
 これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ロサンゼルス・フィルハーモニック等のオーケストラと、指揮者では、サー・サイモン・ラトル、サー・コリン・デイヴィス、サー・アンドリュー・デイヴィス、小澤征爾、アントニオ・パッパーノ、リッカルド・ムーティ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ダニエル・バレンボイム、ダニエル・ハーディング、ドナルド・ラニクルズ等と共演している。また、ヘンツェの『Opfergang』をアントニオ・パッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団と世界初演した。
 オペラでは、エディンバラ音楽祭とオペラ・オーストラリアで《真夏の夜の夢》のライサンダー、パリ国立オペラでヘンデルの《イェフタ》、イングリッシュ・ナショナル・オペラで《魔笛》のタミーノと《セメーレ》のジュピター、ロイヤル・オペラで《ねじの回転》のクィントと《ドン・ジョヴァンニ》のドン・オッターヴィオおよび《テンペスト》のキャリバン等、多くの役どころを演じる。バイエルン国立歌劇場では、《ポッペアの戴冠》のネローネ、《道楽者のなりゆき》のトム・レイクウェル、《ルクレティアの凌辱》の男性語り手として登場し、ウィーン国立歌劇場ではドン・オッターヴィオを演じる。イングリッシュ・ナショナル・オペラとブリュッセル、ルクセンブルクでは、《ヴェニスに死す》のアッシェンバッハが好評を得る。
 ブリテンの生誕100周年にあたる2013年には、『戦争レクイエム』(ウラディーミル・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)、『イルミナシオン』(アンドリス・ネルソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)を歌った。バービカン・シアターで上演された『カーリュー・リヴァー』(演出…ネティア・ジョーンズ)では狂女役が好評を博し、ニューヨークおよび西海岸でツアーも行った。2014年秋、シューベルトの『冬の旅』でトーマス・アデスとヨーロッパツアーを行った。同年、Faber&Faber社より『Schubert's Winter Journey: Anatomy of an Obsession』(邦訳『シューベルトの「冬の旅」』)を出版し、2016年ダフ・クーパー賞のノンフィクション部門を受賞。現在12か国語に翻訳されている。
 近年は、ミラノ・スカラ座でクィント役、トーマス・アデスとの『冬の旅』アメリカツアーのほか、『冬の旅』オーケストラ版(ハンス・ツェンダー編曲)を台北とハース、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム、ニューヨークのリンカーン・センターで歌った。ベルリオーズの『夏の夜』をルドヴィック・モルロー指揮シアトル交響楽団と、『戦争レクイエム』をアントニオ・パッパーノ指揮ベルリン・シュターツカペレと共演した。
 2018/19シーズンのハイライトは、ジャズ・ピアニストのブラッド・メルドーとのヨーロッパツアー、ロンドン交響楽団とジェームス・マクミランの委嘱作品初演、上海とバークレーでのハンス・ツェンダー『冬の旅』(演出…ネティア・ジョーンズ)、ウィグモア・ホールでのシューベルトの三大歌曲の録音(ピアノ:ラルス・フォークト、トーマス・アデス)、日本でのリサイタルツアー、香港と韓国、ヨーロッパでのリサイタルツアー、ベルリン・ドイツ・オペラへの客演等がある。
 イアン・ボストリッジはオックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジで歴史学の博士課程を修了(1992~5年)、2001年には名誉学士を授与された。また2003年にはセント・アンドリュース大学の名誉音楽博士、2010年にはオックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジの名誉学士の称号を授与されている。2004年には大英帝国勲章のひとつであるCBE勲章を受勲。2014年には、オックスフォード大学でクラシック音楽の客演教授を務めた。

コンサート情報

日時・会場 コンサート名・お問い合わせ
2019/1/15(火)19:00
東京文化会館 大ホール
東京都交響楽団
TEL: 0570-056-057
2019/1/17(木)19:00
王子ホール
イアン・ボストリッジ [テノール]
TEL: 03-3567-9990
2018/1/22(火)19:00
トッパンホール
イアン・ボストリッジ(テノール)
TEL: 03-5840-2222

ディスコグラフィー

シェイクスピア・ソングズ
ボストリッジ_シェイクスピア・ソングズ
フィンジ:歌曲集『花輪を捧げよう』 op.1/バード:『カリーノ・カスチュラメ』/モーリー:『そいつぁ、恋する若者と彼女』/ジョン・ウィルソン:『もうその唇はみせないで』/モーリー:『おい、俺の彼女』/ロバート・ジョンソン:『蜂が吸うところで私も吸う』、『五尋の深い海底に』/シューベルト:『シルヴィアに』/ハイドン:『彼女は決して恋心を語りませんでした』/クィルター:『来たれ、死よ』/アイヴァー・ガーニー:『緑の木陰で』/ウォーロック:『花開く嫁取り時期』、『スイート・トゥウェンティ』/コルンゴルト:『デスデモーナの歌』、『道化の歌』より『来たれ、死よ』、『道化の歌』より『失敬、悪魔殿』/プーランク:『ファンシー』/ブリテン:『ファンシー』/ティペット:歌曲集『アリエルのための歌』/ストラヴィンスキー:『聴くための音楽なのに』、『五尋の深い海底に』、『春』/作者不詳:『雨が毎日降るからさ』

イアン・ボストリッジ(テノール)
アントニオ・パッパーノ(ピアノ)
アダム・ウォーカー(フルート)
ローレンス・パワー(ヴィオール)
マイケル・コリンズ(クラリネット)
エリザベス・ケニー(リュート)

[Warner Classics]
フランス歌曲集
ボストリッジ_フランス歌曲集
ドビュッシー:艶なる宴 第2集(ヴェルレーヌ詩)  
フォーレ:捨てられた花 op.39-2(シルヴェストル詩)/ゆりかご op.23-1(プリュドム詩)/河のほとりで(フランソワ、プリュドム詩)/牢獄(ヴェルレーヌ詩)/月の光(ヴェルレーヌ詩)/ネル(ルコント・ド=リール詩)
プーランク:モンパルナス(アポリネール詩)/アポリネールによる2つの詩/ルイ・アラゴンによる2つの詩/ある日ある夜(ポール・エリュアール詩による9つの歌曲)
フォーレ:優しい歌op.61(ヴェルレーヌ詩)

イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
ベルチャ四重奏団

[Warner Classics]
ブリテン:カンティクル集
ボストリッジ_ブリテン:カンティクル集
ブリテン:カンティクル 第1番「愛する人は私のもの」op.40、第2番「アブラハムとイサク」op.51、第3番「なおも雨は降る」op.55、第4番「東方の博士の旅」op.86、第5番「聖ナルキッソスの死」op.89
フォークソング編曲作品:牧童/サリー・ガーデンズ/濃い霧のかかった露/慰めてくれる人もなく/おお、悲しい/とねりこの木立/グリーンスリーヴズ

イアン・ボストリッジ(テノール)
デイヴィッド・ダニエルズ(カウンターテナー)
クリストファー・マルトマン(バリトン)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
ティモシー・ブラウン(ホルン)
アライン・ブリューワー(ハープ)

[ERATO]
オートグラフ(自選ベスト)
ボストリッジ_オートグラフ(自選ベスト)
Disc1
・シューベルト:魔王/ミューズの子/ガニュメート/ 秘めごと/耽溺/最初の喪失/漁師/『白鳥の歌』より第8~13曲
・シューマン:リーダークライス op.24
・ヴォルフ:善人夫婦/ガニュメート/音楽師/語らぬ愛/セレナード
Disc2
・ヴォルフ:夜の魔法/船乗りの別れ
・シューベルト:『冬の旅』 D911(全曲)
Disc3
・モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』より
・パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』より
・ヘンデル:歌劇『セメレ』より/歌劇『セルセ』より/歌劇『アリオダンテ』より
・モーツァルト:歌劇『イドメネオ』より
Disc4
・モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』より
・アデス:歌劇『テンペスト』より
・ブリテン:私たちの狩をする先祖/『ノクターン』より
・ヘンツェ:3つのオーデンの歌
Disc5
・ブリテン:歌劇『ルクレティアの凌辱』より/歌劇『ビリー・バッド』より
Disc6
・ブリテン:歌劇『ねじの回転』より
・シューマン:『詩人の恋』 Op.48
・ヤナーチェク:『消えた男の日記』
Disc7
・ジョン・トランスキーによる、ボストリッジへのインタビュー

[Warner]
シューベルト:歌曲集 Vol.2
ボストリッジ_シューベルト:歌曲集 Vol.2
シューベルト:春にD882/ヴィルデマンの丘を越えてD884愛らしい星D861深い悩みD876ブルックの丘にてD853ヘリオポリスより1 D753ヘリオポリスより2 D754夕暮れの情景D650静かな国へD403墓堀人の郷愁D842リーゼンコッペ山上にてD611挨拶を送らんD741ここにいたのだD775鱒D550漁師の愛の幸せD933漁師の歌D881アテュスD585夜咲きすみれD752秘めごとD491森にてD708

イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

[Wigmore Hall Live]
シューベルト:歌曲集 Vol.1
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シューベルト:流れ D565/ドナウ川の上で D553/双子座に寄せる舟人の歌 D360/夜の曲 D672/すみれ D786/夕べの星 D806/ゴンドラの乗り手 D808/解消 D807/水鏡 D949/アリンデ D904/憩いなき愛 D138/ひめごと D719/耽溺 D715/冬の夕べ D938/星 D939/ギリシャの神々 D677

◇アンコール
月に寄せて D259(曲紹介)
月に寄せて D296

イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

[Wigmore Hall Live]
ブリテン:歌曲集
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ブリテン:冬の言葉 op.52 十一月のたそがれに/大西部の真夜中/
せきれいと赤ん坊/古い小さな机/合唱長の埋葬/誇らしげな歌手達/停車場にて/生まれる前と死んでから/
ミケランジェロの7つのソネット op.22 あたかもペンとインクで記したように/ああなぜ私は涙を流し/お前の美しい眼によってやさしい光を見る/私が思うようにお前も/私の眼に返して、おお流れのそばの泉よ、流れよ/もし愛が純潔であるならば/美しい人よ/ヘルダーリンの6つの断章 op.61 人類の賛同/故郷/ソクラテスとアルキビアデス/若者/人生のなかば/人生の輪郭/この子らはだれかop.84/中国の歌op.58

イアン・ボストリッジ(テノール)
アントニオ・パッパーノ(ピアノ)
スーフェイ・ヤン(ギター)

[Warner]
ヴォルフ歌曲集
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ヴォルフ:『メーリケ詩集』より/『アイヒェンドルフ詩集』より/『ゲーテ詩集』より 

イアン・ボストリッジ(テノール)
アントニオ・パッパーノ(ピアノ)

[EMI]
ポートレイト
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・グリーンスリーヴス 
・ブリッグ・フェアー 
・モンテヴェルディ:わが生命なる女よ、君死にて(歌劇「オルフェオ」より) 
・モーツァルト:この絵姿の心奪う美しさは(歌劇「魔笛」より) /海の外なる胸の内の海は(歌劇「イドメネオ」より) 
・ブリテン:カンティクル第5番 聖ナルシスの死 op.89/セレナード op.31 第3曲:ノクターン/ねずみよ、去れ!(「我らの狩りをする父たち」op.8より) 
・ジェフリー・テイト:マッド・ドッグス・アンド・イングリッシュメン 
・ヤナーチェク:いざさらば、故郷よ!(「消えた男の日記」JWV/12aより) 
・ドビュッシー:半獣神(「艶なる宴」第2集より) 
・フォーレ:冬は終わった(「優しい歌」より) 
・シューマン:二人の擲弾兵 op.49-1/美しい五月に(「詩人の恋」op.48より) 
・シューベルト:おやすみ(「冬の旅」D911より) /回想(「冬の旅」D911より) /緑色のリボンで(「美しき水車小屋の娘」op.25 D795より) /魔王 D328 
・J.S.バッハ:私は私の死を喜んで待ち望む(「われは満ち足れり」BWV82a) 

[EMI] 
ブリテン作品集
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ブリテン:イリュミナシオン(彩画)op.18/テノール・ホルンと弦楽のためのセレナード op.31/ノクターン(夜想曲)op.60

サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 

[EMI]
シューベルト:美しき水車小屋の娘
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シューベルト:美しき水車小屋の娘 D795

イアン・ボストリッジ(テノール)
内田光子(ピアノ)

[EMI]
シューベルト:白鳥の歌
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シューベルト:秘密 D491/馭者クロノスに D369/水鏡 D639/歌曲集『白鳥の歌』 D957/別れ D475

イアン・ボストリッジ(テノール)
アントニオ・パッパーノ(ピアノ)

[EMI]