チャールズ・ナイディック Charles Neidich

チャールズ・ナイディック Charles Neidich

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プロフィール

 チャールズ・ナイディックは「ニューヨーカー」誌において「クラリネットの達人であり、もはやクラリネット奏者の域を超えている」と評されるように、最も魅力的なヴィルトゥオーゾの一人として世界的に認められている。魅惑的な美音と目もくらむほどのテクニックは、世界の批評家はもちろん、音楽仲間からも、満場一致の賞賛を得ている。
 これまでに、セントルイス交響楽団、ミネアポリス交響楽団、オルフェウス室内管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、イ・ムジチ・ディ・モントリオール、ターフェルムジーク、ヘンデル・ハイドン・ソサエティ、ライプツィヒMDR交響楽団、読売日本交響楽団、台湾国家交響楽団等と共演している。また室内楽においても一流のアンサンブルと演奏会を行っており、ジュリアード、ガルネリ、ブレンターノ、メンデルスゾーン、カルミナ等の弦楽四重奏団と共演している。その他、マルボロ音楽祭、サラソタ音楽祭、BBCプロムス等をはじめ、アメリカおよびヨーロッパ各国の音楽祭に招待されている。
 母親にピアノを、7歳からは父親にクラリネットを習う。17歳の時にクラリネットの指導者として高名なレオン・ルシアノフに師事。イェール大学で文化人類学を学んだ後、旧ソヴィエト連邦への初のフルブライト奨学生としてモスクワ国立音楽院に留学。クラリネット奏者のボリス・ディコフ、及びピアニストのキリル・ヴィノグラドフに師事した。
 1982年ARDミュンヘン国際コンクールで最高位(1位なし2位)を獲得。1985年にはアメリカで最も権威のあるナウムバーグ・コンクールで優勝し、ソリストとしての地位を確立した。
 ピリオド楽器の卓越した演奏者としても知られ(著名なピリオド管楽器アンサンブル「モッツァフィアット」の創設者)、また、古典的な協奏曲のカデンツァと装飾音を即興で演奏した最初のソリストでもある。ナイディックは作品のオリジナル版の復元・演奏に重要な役割を果たしてきており、彼の手によってオリジナル版が復元された作品には、モーツァルト、ウェーバーおよびコープランドの協奏曲、シューマンの「幻想小曲集」、ショーソンの「アンダンテとアレグロ」等が挙げられる。また、ナイディックは現代音楽の熱心な演奏者でもあり、ミルトン・バビット、エリオット・カーター、エディソン・デニソフ等の作品を初演している。
 日本では、2014年に東京フィルハーモニー交響楽団を指揮、モーツァルトのクラリネット協奏曲の吹き振りも披露し絶賛された。また、同年オーケストラ・アンサンブル金沢とコープランドの協奏曲、N響メンバーによる室内オーケストラとモーツァルトの協奏曲を共演、2016年には兵庫PACチェンバー・オーケストラとの共演で協奏曲の吹きぶりおよびベートーヴェンの交響曲4番を指揮し、大成功を収める。
 レコーディングは、ソニー・クラシカル、ソニー・ヴィヴァルテ、ドイツ・グラモフォン、ハイペリオン等、多数のレーベルからリリースしている。特に、長年にわたり首席奏者を務めたオルフェウス室内管弦楽団とのモーツァルトとウェーバーの協奏曲は名盤として名高い(ドイツ・グラモフォン)。2014年10月にリリースされた最新版のモーツァルトの協奏曲新録音(ブレーメン・ラジオホール・レコーズ)は、ピリオド楽器を用いて演奏されており、各方面より注目されている。
 最近は指揮者としても意欲的に活動を行っており、東京フィル(指揮者、ソリストの二役)、兵庫芸術文化センター管弦楽団(指揮者、ソリストの二役)、サンディエゴ交響楽団(指揮者、ソリスト、作曲家の三役)、アヴァンティ室内管弦楽団、ヘルシンキのタピオラ・シンフォニエッタ、ニュー・ワールド交響楽団、ブルガリアのプロヴディフ・フィル等を指揮した。
 後進の育成にも非常に熱心で、現在、ジュリアード音楽院をはじめ複数の学校で教鞭を執る。また、世界中からマスタークラスやレクチャーコンサートの要請がある。







ディスコグラフィー

モーツァルト:クラリネット協奏曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲
モーツァルト:ホルン協奏曲 第1番
モーツァルト:ホルン協奏曲 第4番

オルフェウス室内管弦楽団
デイヴィッド・ジョリー(ホルン)

[Grammophon]
ウェーバー:クラリネット協奏曲集
ウェーバー:クラリネット協奏曲集
ウェーバー:クラリネット協奏曲 第1番
ウェーバー:クラリネット小協奏曲
ロッシーニ:序章、主題と変奏
ウェーバー:クラリネット協奏曲 第2番

オルフェウス室内管弦楽団

[Grammophon]
ダンツィ、メンデルスゾーン、ウェーバー:クラリネット作品集
チャールズ・ナイディック
ダンツィ:クラリネット・ソナタ
メンデルスゾーン:クラリネット・ソナタ
ウェーバー:協奏的大二重奏曲

チャールズ・ナイディック(クラリネット)
ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)

[Sony Music]
コープランド:クラリネット協奏曲
コープランド:クラリネット協奏曲
コープランド:クラリネット協奏曲(原典版 世界初録音)
ほか

ユーリ・トゥロフスキ指揮
イ・ムジチ・ディ・モントリオール

[CHANDOS]