アレクサンドラ・スム Alexandra Soumm

Alexandra Soumm_7(c)Lyodoh Kaneko

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プロフィール

 フランスのヴァイオリニストであるアレクサンドラ・スムは、コンチェルトだけではなく室内楽のレパートリーにも通じている多彩な才能を持つアーティストである。
 近年は、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、BBCフィルハーモニック、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、DR放送交響楽団(デンマーク国立交響楽団)、ニュルンベルク交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、スイス・イタリアーナ管弦楽団、チューリッヒ室内管弦楽団等のオーケストラと、ヘルベルト・ブロムシュテット、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、リオネル・ブランギエ、エドワード・ガードナー、アレクサンダー・シェリー、レナード・スラットキン、トマス・セナゴー、エヴァ・オリカイネン、オスモ・ヴァンスカ、ファンホ・メナ、マリン・オールソップ等の指揮者と共演している。日本では、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、広島交響楽団と共演している。
 フランスにある主要なオーケストラとも共演しており、ネーメ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団、トゥガン・ソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団のほか、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、リヨン国立管弦楽団、モンペリエ国立管弦楽団等と共演している。イギリスでは、BBC Radio3ニュー・ジェネレーション・アーティストのメンバーを2010年から2012年まで務め、その間にほとんどのBBCアンサンブルと共演した。また、2012年から2015年まではロンドン・ミュージック・マスターの受賞者としてイギリスで活動した。
 2016/17シーズンは、ラハティ交響楽団、MDR交響楽団、フォートワース交響楽団へデビューし、アニマート財団オーケストラとのツアーでブラチスラヴァ、ブダペスト、ベルリン、ウィーン、プラハの各都市で演奏した。また、カルロス・ミゲル・プリエト指揮デトロイト交響楽団やジェームス・ガフィガン指揮ボーンマス交響楽団等と共演し、高評を博す。
 室内楽では、パリのルーヴル・オーディトリアム、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ロンドンのウィグモア・ホール等でリサイタルを行っている。また、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル、ドーヴィル音楽祭、ラジオ・フランス音楽祭、MDR音楽祭、グシュタート音楽祭、ヴァルナ国際音楽祭等にも登場し、スイス・小澤征爾国際アカデミーでは過去10年間にわたりプロジェクトに参加した。
 作曲家のクリストフ・エーレンフェルナーからはヴァイオリン協奏曲と弦楽四重奏曲を献呈されており、各地で演奏している。また詩人としての一面もあり、2015年にはエリック・タンギーがスムの詩〈Cercle〉に曲をつけ、ソプラノとピアノのための作品として初演された。
 2008年春、ブルッフとパガニーニの協奏曲をClavesレーベルよりリリースし、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジーク誌で「情熱的で叙情的な個性を発揮している」と評された。グリーグのヴァイオリン・ソナタを録音したセカンド・アルバムは、2010年春に同レーベルよりリリースされ、高い評価を得ている。
 モスクワに生まれ、ヴァイオリンを5歳の時から父親に学び、2年後には、ウクライナで最初のコンサートを行う。その後高名なボリス・クシュニール教授のもとで学ぶためにウィーンに移り、2004年、ルツェルンで行われた若手音楽家のためのユーロヴィジョン・コンクールで第1位を得た。
 現在はパリを拠点にしており、2012年には友人と非営利団体“Esperanz Arts”を設立し、60人以上のアーティストたちと、学校やホームレス宿泊施設、刑務所や病院などに出向き演奏活動を行っている。また、アメリカ、ベネズエラ、ブラジル、イスラエル、ベルギー、日本の各地でマスタークラスを行うほか、エル・システマ・フランスにおいて後進の指導にあたっている。

ディスコグラフィー

ブルッフ、パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲
アレクサンドラ・スム

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 op.26
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 op.6


ゲオルク・マルク指揮
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー


[Claves]

グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集
アレクサンドラ・スム

グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ長調
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調


アレクサンドラ・スム(ヴァイオリン)
ダヴィッド・カドゥシュ(ピアノ)


[Claves]