キース・ロックハート Keith Lockhart

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プロフィール

 1995年、キース・ロックハートは弱冠35歳で、1885年創設のボストン・ポップス・オーケストラの第20代指揮者に就任した。「ボストン・ポップス・オーケストラ指揮者」という正式称号が与えられたのは、1930年のアーサー・フィドラー、1980年のジョン・ウィリアムズについで、3人目のことであった。当団の伝統に自身の芸術的なビジョンを加え、あらゆるエンターテインメントの世界から選ばれた傑出したアーティストと共演を続ける一方で、タングルウッド音楽センター、ボストン音楽院、バークレー音楽大学からの才能あふれる若手音楽家に焦点を当てたプログラムにも取り組んでいる。これまでに1500を超える公演を指揮し、ジャズやインディーなどを組み合わせたジャズ・フェスト・シリーズやエッジ・フェスト・シリーズのほか、ブロードウェイや映画音楽など多岐にわたる。また、70を超えるテレビ出演を果たし、カーネギー・ホール等の主要コンサートホールでの公演をはじめ、海外ツアーも39か国に及ぶ。CDも数多くリリースされ、グラミー賞やラテン・グラミー賞へのノミネートなど、多くの賞を受賞している。
 シンシナティ交響楽団およびシンシナティ・ポップス・オーケストラの副指揮者、シンシナティ室内管弦楽団の音楽監督を経て、1998~2009年ユタ交響楽団の音楽監督を務め、2002年開催のソルトレイク冬季オリンピック開会式でも指揮した。2010年からはBBCコンサート・オーケストラの首席客演指揮者としても活躍している。
 これまでに、ベルリン・ドイツ交響楽団、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ダラス交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ミネソタ管弦楽団、モントリオール交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、トロント交響楽団、バンクーバー交響楽団、セントルイス交響楽団等のオーケストラのほか、ボストン・リリック・オペラ、ワシントン・オペラなども指揮している。
 1959年、ニューヨーク州ポキプシー生まれ。7歳でピアノを学び、ファーマン大学、カーネギー・メロン大学で学位を取得し、複数の大学の博士号を持つ。