エドウィン・アウトウォーター Edwin Outwater

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プロフィール

 主要オーケストラと共に、世界中のコンサートホールや施設で革新的なコンサートを展開させる、想像力に富んだ指揮者である。通常のレパートリーに加え、委嘱作品の初演も行い、演奏機会の少ない作品を積極的にプログラムに取り込んでいる。マイケル・ティルソン・トーマスからは「今日の音楽シーンにおいて、もっとも革新的な指揮者の一人」と称賛された。
 2019/20シーズンは、サンフランシスコ交響楽団、シカゴ交響楽団、ニューワールド・シンフォニー・オーケストラ、ワシントン・ナショナル交響楽団、ヴァージニア交響楽団に再び客演するほか、桂冠音楽監督を務めるキッチナー・ウォータールー交響楽団を指揮する。
 近年は、ニューヨーク・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団、ボルティモア交響楽団、シカゴ交響楽団、デトロイト交響楽団、セントルイス交響楽団、ヒューストン交響楽団、シアトル交響楽団に客演し、カナダでは、ナショナル・アーツ・センター管弦楽団、トロント交響楽団、カルガリー・フィルハーモニー管弦楽団、エドモントン交響楽団、ウィニペグ交響楽団、ヴィクトリア交響楽団を指揮している。このほか、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、ニュージーランド交響楽団、アデライド交響楽団、マルメ交響楽団、北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団、メキシコ・シティ・フィルハーモニー管弦楽団、ハラパ交響楽団、香港シンフォニエッタ等に客演している。日本では、東京都交響楽団、東京交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団を指揮したほか、2018年にはパシフィック・ミュージック・フェスティバルに出演した。オペラでは、シカゴ・リリック・オペラのライアン・オペラ・センターを指揮している。
 サンフランシスコ交響楽団とは長年にわたり信頼関係を築き、2001~06年には常任指揮者を務め、2014~17年にはサマー・コンサートの監督を務めた。2019/20シーズンからは多種多様なコラボレーションを展開させ、メタル・バンドのメタリカとチェイス・センターのオープニング・コンサートをアリーナで開催する。定期的にサウンド・ボックス・シリーズを指揮するほか、LGBTQのコンサートシリーズ「ホリデイ・ゲイエティー」をドラァグ・パフォーマーのピーチズ・キリストと共に3シーズンにわたり開催している。また、2001~05年にはサンフランシスコ交響楽団ユース・オーケストラの音楽監督を務め、ヨーロッパ・ツアーを行った。
近年のプロジェクトでは、ルネ・フレミングがアドバイザーとなってケネディ・センターとアメリカ国立衛生研究所で開催された「サウンド・ヘルス」に参加したほか、ウィントン・マルサリスとジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラおよびシカゴ交響楽団との共演で、ムソルグスキーの『展覧会の絵』のジャズ・バージョンを披露した。セントルークス管弦楽団とカーネギー・ホールで家族向けのコンサートを開催し、ジョン・リスゴーの語りと共にキャロリン・ショウの作品を世界初演した。
 カリフォルニア州のサンタモニカ生まれ。ハーバード大学で英文学を学び、在学中には、バッハ・ソサエティ・オーケストラおよびアカペラグループ「THE HARVARD DIN & TONICS」の音楽監督を務め、ヘイスティ・プディング・シアトリカルズの145周年を記念した演劇へ曲を作曲した。カリフォルニア大学サンタバーバラ校の指揮科で大山平一郎とポール・ポリヴニックに師事し、博士号を取得。音楽理論と作曲をジョン・スチュワート、ジョエル・フェイギン、レオナルド・ステインに師事。