シュレイファー弓子 Yumiko Schlaffer

シュレイファー弓子 Yumiko Schlaffer

プロフィール

 幼少より音楽の基礎教育を受け、3才よりピアノを、9才より篠崎史子氏のもとでハープを始め、東京芸大附属音楽高校を経て、東京芸術大学を卒業。第1回日本ハープコンクール・ヤング部門、第3回同コンクール・アドヴァンス部門の両部門に於いて優勝。在学中、芸大オーケストラと協演し、またサンフランシスコのハープ音楽祭で招待演奏を行う。芸大卒業時には皇居内桃華楽堂にて御前演奏。NHK-FM放送の"FMリサイタル"に出演。東京文化会館にて日本演奏連盟主催の日本デビューリサイタルを行う。フランスにおいてマリー=クレール・ジャメ、イザベル・モレッティー、イギリスにてマリサ・ロブレスの各氏に師事。
 文化庁在外派遣研修員として渡米し、ジュリアード音楽院へ留学し修士課程を修了。ナンシー・アレン氏に師事。ニュー・ジュリアード・アンサンブルのメンバーとしてアメリカ及び世界初演の演奏も多く手がけ、現代音楽に対しても定評を得る。ソロや室内楽等で、ニューヨークのエイヴリー・フィッシャーホールやアリス・タリーホール、MoMA等の主要ホールにて数々のコンサートに出演し好評を博す。
 アメリカ国内においても本格的に演奏活動を開始し、Artists International Presentations, Inc. より "The Special Presentation Award" を受け2000年5月、カーネギーホールにてアメリカデビューリサイタル開催。”彼女は理想的な演奏家であり、彼女の演奏は繊細で洗練されたものであった。”との高い評価を受け絶賛を博す。ダニエル・バレンボイム、ピエール・ブーレーズ、マイケル・ティルソン・トーマス等の著名な指揮者のもとで首席ハーピストを務め、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、オルフェウス室内管弦楽団等への賛助出演も多く、その団員らとの室内楽の演奏等、アンサンブル活動も精力的に行っている。
 日本においても宮崎国際音楽祭への出演やリサイタルの開催、また東京フィルハーモニー交響楽団との協演等、渡米以来休止していた演奏活動を2004年より再開。アメリカではニュー・ワールド・シンフォニーと、2002年にはヒナステラの、また2004年にはモーツァルトの協奏曲を協演。”彼女の演奏は不可欠な躍動感を失うことがなく、幅広い表現力を持ったヴィルトゥオーゾだということを示した”との高い評価を受け、絶賛を博す。2007年には、シカゴ交響楽団の首席フルート奏者マチュー・デュフォーと共に、モーツァルトのフルートとハープの為の協奏曲を、東京都交響楽団と協演。また、アーヴィング・シンフォニー、アレン・フィルハーモニック、ラス・コリナス・シンフォニー、サン・アンジェロ・シンフォニー、アルス・フォーラス・シンフォニー等との協演や、シカゴ・チェンバー・ミュージシャン、ベイシカリー・ベートーベン・フェスティバル等、様々な音楽祭にソリストとして招かれるなど、幅広く活躍している。また、数々の音楽大学へのマスタークラスへ招かれる等、後進の指導にも、情熱を注いでいる。アメリカハープ協会ダラス支部、コンクール審査員、及び理事。現在アメリカ在住。

シュレイファー弓子 オフィシャルサイト