国際的なステージで最も活動的なフルーティストである。大和田葉子は、桐朋学園女子高等学校、同大学を経て、フランス国立パリ音楽院をプリミエ・プリで卒業後、ドイツ国立フライブルク音楽大学のソリスト・コースを主席で卒業し、ニューヨークにてインターナショナル・ソリスト賞を含む数多くの著名な賞を受賞している。
　彼女は故林リリ子、故森正、ジャン=ピエール・ランパル、オーレル・ニコレ各氏に師事した。彼女は、日本におけるフルートの現代音楽に力を注いできたが、この分野で「フルート･メッセージ･フロム・ヨーコ」と題するCDのシリーズを発表している。
　また彼女は、多才な演奏家として、能舞台の様な独特な環境やサントリーホール等の著名なホールで、独創的なフルートコンサートを行ってきている。さらに彼女は、中近東に外務省のミッションで派遣されたり、日本音楽家代表の一員として中国を訪問したり、ルーマニアとスペインの現代音楽祭にも招聘されている。
　彼女は、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、舞台芸術にもセンスを発揮する日本の代表的なフルーティストとして活躍している。