アンドリュー・コウジ・テイラー Andrew Kohji Taylor

アンドリュー・コウジ・テイラー Andrew Kohji Taylor

プロフィール

 1971年ボストン生まれ。4歳からヴァイオリンを潮田益子、後にドロシー・ディレイに師事。9歳の時、ヘンリク・シェリングにその才能を見いだされ、翌年デビュー。ニューイングランド音楽院では潮田益子、イタリアのキジアーナ音楽院ではボリス・ベルキン、ベルリン芸術大学ではウーヴェ・マルティン・ハイバーグに師事。
 ソリストとして、パリ、ロンドン、ベルリン、日本、アメリカ各地をはじめとし、世界各国で活躍。1998年より数度にわたりノルウェー、イギリスなどで指揮者ダニエル・ハーディングと共演し、ニューヨークのリンカンセンターにてジェラルド・シュワルツと共演を行った。プラハ・ヴィルチオーゾとはアメリカ各地のツアーに参加し共演している。
 また、室内楽奏者として、マルボロ音楽祭、エルパソ及びリガの国際室内楽フェスティバル、ベルリン・フィルハーモニー室内楽フェスティバル、“チャールス・ワーズワース・アンド・フレンド”のツアーに参加するなど意欲的に活動をしている。
 日本では、1992年来日以来、各地でリサイタルを開くほか、1999年には、ヤナーチェク室内合奏団とバッハのヴァイオリン協奏曲第1番、第2番を共演、2000年には、カザルスホールで東京ヴィヴァルディ合奏団とヴィヴァルディの「四季」を共演して以来毎年共演を行っている。また、2002年には、オール・ベートーヴェン・プログラムという意欲的なリサイタルで注目を集めた。
 レコーディングでは、ワーナー・クラシックスから3枚のCDがリリースされている。
 その演奏は繊細で気品に溢れ、透徹した音色、洗練された表現など、卓越したセンスを持つヴァイオリニストと絶賛され、高い評価を得ている。更にワシントンポストが「人の心を惹きつけ、深い感動を与える希にみる魂溢れるアーティスト」と評したように多くの聴衆の共感を得ている。