希生・ザイラー Kio Seiler

希生・ザイラー Kio Seiler

プロフィール

 ピアノデュオとして世界で活躍のエルンスト&和子ザイラー夫妻の間に京都で生まれる。幼い頃から音楽にかこまれて、京都の田舎、胡麻の里でのびやかに育つ。
 3歳の頃からヴァイオリンを始め、香西理子、田淵洋子各女史に師事。堀川高校音楽科(現・京都市立音楽高校)を経て、サンフランシスコの芸術高校卒業。イーストマン音楽大学入学。アスペン音楽祭にて、(故)ドロシー・ディレイ女史に師事。1996年シンシナティ州立大学音楽部に招かれ、全額奨学生として女史のもとで研鑽を積む。同年札幌で音楽祭「PMF」でコンサートマスターを務める。1995年から1997年までアスペン音楽祭に参加、協奏曲演奏。シンシナティ・カレッジ・オブ・ミュージックのコンチェルトコンペティションで優勝。1999年6月、同大学卒業。同年10月、第1回スーパークラシックオーディション“ヴァイオリン部門”第2位受賞。ポーランド国立放送交響楽団、クラコフ交響楽団、スターリング室内交響楽団とも共演。さらにイエール大学で安芸晶子女史のもと、2000年5月、修士課程を卒業。マスタークラスでズッカーマン、ワイラーシュタイン他世界の巨匠達に師事。後にロンドンに移り、ココシカ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリニストとしても数々の演奏会に出演。2001年1月にはチャータードサーヴィアーの室内楽コンクールで優勝。イギリスのギルドホール音楽院の奨学生としてデイビット・タケノ氏のもとでポストグラジュエートディプロマを取得、卒業。
 現在、ベルギーのアントワープに在住し、ロイヤルフレミッシュフィルハーモニックの第2ヴァイオリン首席として活躍しつつ、クラウディオ・アバド、ピエール・ブーレーズ、ダニエル・ハーディングなどの指揮者と共に、マーラーチェンバー、フランクフルト交響楽団、ベルリン古楽アカデミー室内楽団などに客演として演奏を重ねている。現在、ベルギーを拠点とし、リサイタル、室内楽コンサート、オーケストラ共演など欧米、アジアで活動している。
 音楽活動だけではなく、テレビやラジオにも幼い頃から多数出演しており、8代目ユニチカマスコットガールや、大同生命のTVコマーシャルに出演、全国ネットで放映。エッセイの連載、レポーターなどNHK他、多数のTV局番組で務めている。