岡崎 慶輔 Keisuke Okazaki

岡崎 慶輔 Keisuke Okazaki

プロフィール

 2005年に難関のミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を受賞、日本人では21年ぶりの快挙を果たす。その他、ヴィエニャフスキ国際コンクール(シニア部門)(ルブリン)及びR.リピツァー賞国際コンクールで第1位等、数々の主要な国際コンクールで優れた成績を収める。
 1979年福岡市生まれ。母親の手ほどきで4歳からヴァイオリンを始め、後にスズキ・メソードで学ぶ。13歳でユーディ・メニューインに才能を認められる。14歳で北九州国際音楽祭に、15歳でフィンランドのクフモ室内楽音楽祭に出演する。
 東京芸大附属高校を経て、ドイツに留学する。文化庁芸術家在外研修員。浦川宜也、ザハール・ブロン、イゴール・オジムに師事する。ベルン音楽大学のソリスト・ディプロマ課程を首席で卒業し、Eduard-Tschumi-Preisを受賞。更に、ベルリン・フィル・カラヤン・アカデミーでサイモン・ラトル、安永徹、ガイ・ブラウンシュタインの下、幅広く研鑽を重ねる。また同楽団の元コンサートマスターのミシェル・シュヴァルベやヘルマン・クレバースの薫陶を受ける。
 これまでにバイエルン放送響、サンクトペテルブルク・フィル、ベルン響、ミュンヘン室内管、スロヴァキア国立コシツェ・フィル等と共演。特に2005年ミュンヘン国際コンクール受賞記念演奏会での、ヤコフ・クライツベルク指揮バイエルン放送響との共演は聴衆の絶賛を浴びると共に、その模様がドイツ国内外に配信され、大きな反響を呼んだ。
 国内では秋山和慶、小林研一郎、大友直人、小泉和裕、高関健、梅田俊明、湯浅卓雄等の指揮者の下、NHK響、東響、日本フィル、東京都響、読売日響、九響、名古屋フィル、神奈川フィル、群響等主要なオーケストラと共演し、絶賛を博す。また、2008年のG8議長サミット記念コンサートで広島響と共演し好評を得る。
 2006年に英国を代表する現代音楽グループBCMGと、同国の作曲家モーガン・ヘイズによる委嘱作品の世界初演を果たし、絶賛を浴びる。また、ラインガウ音楽祭(ドイツ)、チェスキー・クリムロフ国際音楽祭(チェコ)、ジノ・フランチェスカッティ国際音楽祭(フランス)等にも招かれて好演する。国内外でのリサイタル・室内楽等にも多数出演。特に、2006年北九州国際音楽祭や2008年武生国際音楽祭におけるピアニスト伊藤恵とのデュオ・リサイタルは絶賛を浴びた。また、同年には、細川俊夫作品を含むバッハから現代曲までの初の無伴奏リサイタルを行ない、話題となった。近年、ミュンヘン国際コンクール優勝者及びベルリン・フィル奏者で創設された「Aurata-Quintet Berlin(金の鱒)」のメンバーとしても、ドイツ他ヨーロッパ各地で演奏を行い、2008年12月の日本でのデビュー公演は大成功を収めた。
 2000年にCD「デビュー!」をリリース。2008年フォンテックよりリリースされた伊藤恵(Pf)とのデュオ「クロイツェル&フランク」が各誌で絶賛され、2010年には「DUO2」(ベートーヴェン:第5番《春》、シューマン:ソナタ第2番)、2012年に「DUO3」(ベートーヴェン:ソナタ第7番、シューベルト:幻想曲)、2014年に「DUO4」(レスピーギ:ソナタ、ベートーヴェン:ソナタ第4番、バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲)をリリース、レコード芸術誌の「特選盤」に選ばれるなど、透明感溢れる美しい響きと繊細で多彩な表現力は、高く評価されている。
 2010-2011年シーズンより正式にチューリッヒ歌劇場のコンサートマスターに就任した。

ディスコグラフィー

ベートーヴェン、フランク:ヴァイオリン・ソナタ
岡崎慶輔

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番「クロイツェル」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ


岡崎 慶輔(ヴァイオリン)
伊藤 恵(ピアノ)


[fontec]

ストラヴィンスキー、ベートーヴェン、シューマン
岡崎慶輔

ストラヴィンスキー:イタリア組曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番


岡崎 慶輔(ヴァイオリン)
伊藤 恵(ピアノ)


[fontec]

ベートーヴェン、シューベルト
岡崎慶輔_3rd
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 
シューベルト:幻想曲

岡崎 慶輔(ヴァイオリン)
伊藤 恵(ピアノ)

[fontec]
レスピーギ、ベートーヴェン、バルトーク
岡崎慶輔_4th
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第4番
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民俗舞曲

岡崎慶輔(ヴァイオリン)
伊藤恵(ピアノ)

[fontec]