弓張 美季 Miki Yumihari

MIKI Yumihari_01(c)Sonja Tobias

プロフィール

 神戸に生まれる。幼少の時、家族とともにドイツ、フランクフルトに移住。地元のフランクフルト・オペラに家族で足繁く通う等、豊かな音楽環境を享受しながら、ドイツでピアノの研鑽を積む。その間、ドイツで開催されたスタインウェイ・コンクール第1位獲得。またドイツ青少年コンクールでも第1位優勝し、その演奏の模様はドイツ全土に放送された。
 その後、英国で、マーティン・ミュージック・スカラシップを受け、巨匠ユーディ・メニューインが創設したメニューイン音楽院に入学。メニューインの生き方や慈愛溢れる人柄に触れながら、芸術との絆を深める。その間、ロイヤル・アルバート・ホールやサウス・バンク・センターなどで演奏する。アブダビ、ドバイでも、演奏会を行う。ザルツブルクで、モーツァルト没後200年祭に出演する。
 さらにニューヨークに渡り、ジュリアード音楽院、マネス音楽院修士課程および同プロフェッショナル・コース修了。1998年アーティスト・インターナショナル主催で、カーネギーホールにて、リサイタルを開催する。このリサイタルが高く評価され、アーティスト・インターナショナル年間最優秀新人賞を受賞し、その後再びカーネギーホールで、リサイタルを開催した。
 またロシアでは、日本人ピアニストとしてはじめて、ロシア国立エルミタージュ劇場で、エルミタージュ室内管弦楽団と共演。これを機に、ロシアに移り、サンクトペテルブルグ音楽院にて学ぶ。以後、積極的な演奏活動を開始し、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニーホールホールやエルミタージュ劇場で、ソロ演奏やコンチェルトを披露する。
 2004年、活動拠点をウィーンに移し、更なる自己の研鑽に励み、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。ザルツブルグ音楽祭に関連したイベントにおいて、ミラベル宮殿にて、ソロおよび室内楽を演奏する。2006年のロシアをテーマにしたシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭では、全曲ロシアのプログラムを披露して、好評を博す。2010年のショパン・イヤーには、シンフォニア・ヴァルソヴィアとショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏した。ほかにマックス・ポンマー指揮カメラ―タ・ハンブルクとも、共演。またライツハ―レ(ハンブルク)でのオーケストラとの共演も、毎年恒例となっている。
 2012年3月、佐渡裕&スーパーキッズ・オーケストラの特別演奏会に出演する。また同年9月には、クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィルハーモニー交響楽団と共演する。
 また昨年2011年、クリスティアン・アルミンク指揮ベルリン・ドイツ交響楽団とシューマンのピアノ協奏曲をレコーディングした。近くCDがリリースされる。
 自由自在な演奏の中に秘めた確固たる信念と主張、そして類稀な集中力と豊かなファンタジーは、多くのファンを魅了している。



ディスコグラフィー

ショパン:ピアノ作品集
弓張美季_ショパン:ピアノ作品集
ショパン:バラード 第1番 ト短調 op.23/ノクターン 第16番 変ホ長調 op.55-2/幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66/ワルツ 第9番 変イ長調 op.69-1『告別』/前奏曲 第15番 変ニ長調 op.28『雨だれ』/ワルツ 第10番 ロ短調 op.69-2/スケルツォ 第1番 ロ短調 op.20/ノクターン 嬰ハ短調(遺作)/ワルツ 第6番 変ニ長調 op.64-1『子犬のワルツ』/ノクターン 第8番 変二長調 op.27-2/ワルツ 第11番 変ト長調 op.70-1ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2/スケルツォ 第2番 変ロ短調 op.31

[harmonia mundi]
シューマン
727_480x480[1]
シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54/幻想小曲集 op.12

クリスティアン・アルミンク指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団

[harmonia mundi]