オリヴァー・マークソン Oliver Markson

Oliver Markson
シューベルト:楽興の時第一番
フォーレ:ノクターン Op. 63
”Impressions" オスカーワイルドの詩に基づいた歌曲集から三曲
バルトーク:バイオリンソナタ第1番

プロフィール

 ロンドン生まれ。ピアニストおよび作曲家として、世界各地で音楽活動を展開させている。
ピアニストとしてこれまでに、イギリス、アメリカ、日本、中国、タイ、ブラジル、メキシコに登場し、各地のオーケストラとチャイコフスキーの第1番、グリーグ、ベートーヴェンの三重協奏曲等で共演している。近年のハイライトは、上海コンサートホールでのピアノ・リサイタル・シリーズ、ソプラノのモニカ・ハートとニナ・バーマンとの共演、ヴァイオリンの藤川真弓とのイギリス&日本公演、ミッテンヴァルト・レーベルからのCDリリースなどがある。
 作曲家としては、自身のルーツである日本とヨーロッパのエレメントを結び付け、日本の伝統音楽とフランス印象派の作曲技法を調和させて作品に昇華させている。近年の作品では、松尾芭蕉の俳句をもとに書かれた8つの小品「俳句」(2013年)、手塚治虫の「火の鳥」からインスピレーションを受けたピアノ作品「火の鳥」(2014年)が高評を得ている。
 後進の指導にも熱心で、ニューヨーク市立大学のブロンクス・コミュニティ・カレッジで講師を務め、ピアノ、音楽歴史・理論・哲学を含む音楽解釈のクラスで教鞭を執っている。また、東京ピアノコンクールの審査員を務める。
 ロンドン生まれ。カナダ人ピアニスト&作曲家のダグラス・フィンチの下で学ぶ。その後、英国王立音楽院でピアノをタチアナ・サキソーヴァに、作曲をグレアム・ウィリアムズに師事。EPTA国際コンクールで第1位を受賞した。卒業後に渡米し、ニューヨークのマンハッタン音楽院で修士課程を修め、ニューヨーク市立大学大学院センターの博士課程でウルスラ・オッペンスとジェラルド・ロビンスに師事した。卒業論文「ニコライ・メトネルの音楽形式と話法」と共に、卒業演奏会ではメトネルの全ピアノ作品と歌曲を披露した。