ボロディン弦楽四重奏団
Borodin Quartet
1945年結成、1955年旧ソ連邦政府よりロシアの作曲家、ボロディンの名が与えられ、“ボロディン弦楽四重奏団”と命名される。ルーベン・アハロニアン(ヴァイオリン)とイゴール・ナイディン(ヴィオラ)が1996年にメンバーとなり、2007年にウラディーミル・バルシン(チェロ)、2011年にセルゲイ・ロモフスキー(ヴァイオリン)がメンバーに加わった。創設メンバーの一人であるワレンティン・ベルリンスキー(チェロ)は2007年夏に引退した。
直々にショスタコーヴィチの指導を仰ぎ、作曲家自ら絶賛されたボロディン弦楽四重奏団は、1980年ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全15曲の連続演奏を達成。以来65年にわたり室内楽の分野において優れた解釈と説得力ある演奏で賞賛されてきた。特に、ベートーヴェンとショスタコーヴィチに対する追求的な演奏は格別の評価を得ているが、それだけでなく、モーツァルトからストラヴィンスキーまで幅広いレパートリーに等しく精通している。
著名な音楽家との共演も定期的に行っており、これまでに、リヒテル、ロストロポーヴィチ、バシュメット、レオンスカヤ、エッシェンバッハ等と共演。
60周年記念には、アムステルダムのコンセルトヘボウとウィーンのムジークフェラインで、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を開催。
EMI、RCA、テルデック、シャンドスの各レーベルに豊富で貴重な録音を残し、いずれも高い評価を得ている。特にテルデックからリリースしたチャイコフスキーの作品は1994年にグラモフォン賞を受賞。ボロディン、シューベルト、ウェーベルン、ラフマニノフを収録したOnyxレーベル第1弾の録音は、2005年のグラミー賞室内楽部門にノミネートされ、2011年第3弾CD「ハイドン:ロシア四重奏曲」がリリースされた。
原田英代(ピアノ)
Hideyo HARADA, piano
東京芸大、同大学院で松浦豊明氏に師事した後、渡欧。モスクワ音楽院の名教師ヴィクトール・メルジャーノフ教授の愛弟子として研鑚を積む。
84年ジュネーブ国際音楽コンクール最高位、91年シューベルト国際ピアノコンクール(独)第1位、ウィーン現代音楽コンクール第2位。そして、93年モスクワにおける第1回ラフマニノフ国際ピアノコンクールで旧西側参加者の中で唯一入賞を果たす。
これまでにNHK響、読売日響、日本フィル、東京シティフィル、WDRケルン放送交響楽団、スイスロマンド管、南西ドイツフィル、トリノ放送響、ジョルジュ・エネスコ響、チェコ・ナショナル響等のオーケストラや、マルチェロ・ヴィオッティ、ウラディーミル・ヴァーレック、ペトゥル・アルトリヒター、尾高忠明、小泉和裕、黒岩英臣、三石精一、円光寺雅彦、本名徹二、天沼裕子、渡邉一正、西本智実、阪哲朗等の指揮者と共演。
03~10年、10回に亘るシューベルト・チクルス(連続演奏会)を開催し、ピアノソロ、室内楽、歌曲と幅広いジャンルの作品演奏を展開、ボロディン弦楽四重奏団、ローマン・トレーケル(バリトン)、ミハイル・シモニアン(ヴァイオリン)、イェンス=ペーター・マインツ(チェロ)と共演。
ラインガウ、オーバーストドルフ夏、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、ボン・ベートーヴェン等主要音楽祭に招待され、その公演は北ドイツ放送局等で放送されている。また、ドイツを代表する俳優との朗読付のコンサートを開催、好評を博している。
99年第5回エネルギア音楽賞(中国電力協賛)、01年山口県芸術文化振興奨励賞を受賞。01年より05年まで「秋吉台音楽ゼミナール」の音楽監督を務め、08年より朝日カルチャーセンター講師も務める。
ドイツのレーベル「アウディーテ」よりリリースした3枚のCDは、いずれもヨーロッパで高い評価を得ている。11年秋にCD第4弾、シューベルト/ソナタ変ロ長調D960&「さすらい人」幻想曲がリリースされる。